ワードプレスは3.0以降マルチサイトの機能がつきました。ちょっと機会があって実際に試してみましたので、以下その手順メモ。
マルチサイト化の為に親となるシステムが必要ですので、まずは普通にひとつWPをインストールします。
弊社ではテスト用にインストールしたWordPressが一つあったので、それをそのまま流用することにします。
準備ができたら、以下のマルチサイト化の手順を実行していきます。
1 プラグインの無効化
作業時には、プラグインを一旦無効化する必要があります。
試用しているプラグインがある場合には管理画面から無効にします。
2 wp-config.phpの変更
wp-config.phpに以下の記述を追加し、インストールフォルダにアップロードします。
define(‘WP_ALLOW_MULTISITE’, true);
追加する場所はどこでもいいようです。
3 設定
wp-config.phpをアップロードしてリロードすると、左メニューの「ツール」のカテゴリに「ネットワーク」という項目が現れます。クリックして設定画面を開きます。
- 3.1 インストール
- 言葉としてわかりにくいように思いますが、恐らくマルチサイト機能をインストールするという意味だと思います。マルチサイト化した一連のサイト群を指して、ネットワークと呼ぶようですね。
ここでサブディレクトリかサブドメインかで運用方法を選べますが、今回の弊社作業では親サイトがそもそもサブディレクトリだったため、サブディレクトリでの運用が既定の設定となっています。
※サブドメインで運用する場合にはサーバの元々の設定も重要になってくるようですね。そのあたりは今回割愛します。その下の欄にはネットワーク(マルチサイト群?)名を入力。
管理者アドレスは、自分の登録アドレスを入れればいいと思います。
全て入力したら「インストール」をクリックします。
- 3.2 ファイル変更等
- インストールを押すと、必要なカスタマイズ項目が列記された画面に切り替わります。
- 子サイト用のフォルダの作成
- wp-config.phpへのさらなる追記
- .htaccessへの追記
など、画面の指示に従ってカスタマイズを続けます。
修正したファイルをアップロードして管理画面をリロードするとログインを促されますので、再度ログインします。 - 3.3 特権管理者メニューの確認
- ここまでが問題なければ、左側に「特権管理者」というメニューが表示されているはずです。必要に応じて設定を変えてください。
言語設定はデフォルトが英語なので日本語にしたほうがいいかもしれません。またデフォルトだと、各管理画面でプラグインの設定を変更することができないようになっていますので、その設定も変更しました。
以上で機能のインストールは完了です。
特権管理者のIDでログインすれば、いずれの管理画面にもアクセス可能で、かつ、どの画面からも各サイトの管理画面を開くことができます。
「ユーザー」の追加や権限の設定は、特権管理者が一括して行うイメージです。権限を付与されたそれぞれのユーザーは、権限を付与されたブログの管理画面のみにアクセス可能です(これまでの単体のワードプレスと同様の操作で良さそうです)
以上、ざっくりとですがマルチサイト化についての導入手順でした。