ウェブサイトを印刷して使ってもらおうというお客様のご要望は案外多いと思います。でもブラウザの機能を使ってそのまま印刷するとヘッダやフッタが印刷されたり、ずれたり、背景画像が出たり出なかったりするため、印刷用CSSを設定して対応することも多いですよね。
WordPressには、そういった印刷用途に特化したページを自動的に生成してくれるプラグインが存在します。以下、その導入方法と機能のご紹介です。
ダウンロード・設置
上記ページからダウンロード、解凍、アップロードまではいつもの手順ですね。もしくは管理画面のプラグインページの新規追加から、『WP-Print』で検索すれば一番上に出てきますので、そこから簡単にインストールできます。
有効化した後、パーマリンクの設定を更新します。パーマリンクの更新は、特に変更は無くても更新ボタンを押すだけでOKです。というかやらないと正常に動作しないようです。※恐らく、パーマリンクの設定を更新することで.htaccessを書き換えているのではないでしょうか。
埋め込み
印刷したいページを表示しているテンプレートに、印刷ページへのリンクを表示するためのタグを挿入します。
<?php if(function_exists('wp_print')) { print_link(); } >
これは各記事の以下の記述の下に書く必要があります。
<?php while (have_posts()) : the_post(); ?>
下であればどこでも大丈夫です。下であればぶっちゃけHTMLの外でもOK(試してみました)。
ここまでで、恐らく既に画面には印刷用のリンクが出ていると思います。設置はここまでで完了です。
設定のカスタマイズ
このプラグインの秀逸なところは、そのカスタマイズ項目の痒いところにちょうど手が届く具合だと思います。管理画面を見ればだいたいわかるかとは思うのですが、便利だなと思ったものを少しご紹介します。
インストールしたら設定に「Print」の項目が増えていますので、設定はそちらで行います。
Print Text Link For Post
postの印刷のリンクに使う文言を設定します。pageの場合は別途設定できます。
Print Icon
アイコンを2種類から選べます。
これらのアイコンは下記のフォルダに格納されています。
ここに入っている画像ファイルを読み込んで使用するようになっているようで、任意の画像ファイルを無造作にここに追加しただけで、管理画面で選択できるプリンタアイコンが増えます。むしろプリンターでなくとも、いかりや長介さんのアイコンにしてラベルを「ダメだこりゃ」なんつって設定すれば楽しい感じです。印刷してもらえないかもですが。
Print Text Link Style
印刷のリンク形式を選べます。アイコンのみ、テキストのみ、アイコンとテキスト、に加えてカスタムもできます。カスタムにはHTMLも使えますので、印刷リンクをデコラティブにすることが可能です。
Print Options
長くなってきたので駆け足で。
この項目で、コメントの印刷の有無、リンクの印刷の有無、画像の印刷の有無、動画の印刷の有無を選べます。リンクについては、各リンクに番号を振って、脚注として下部にURLを列記してくれます。
最後に、印刷用のコピーライトを設定できます。デフォルトだと、サイト名を使った簡単な表記が登録されてるようです。
なんというか、異常に高機能です。このプラグイン。大丈夫か。
といった感じで、案件にも大活躍すること間違い無しですね。
いい〆が思いつかないので、いかりやさんを引きずりつつ
また来週!