Google Analyticsで自分のアクセスを除外する

弊社ではアクセス解析にGoogle Analyticsを使用しているのですが、デフォルトだと自分たちのアクセスもカウントされるため、アクセスが多くないサイトだと制作スタッフの閲覧がログに与える影響も少なくありません。でもさすがGoogle Analytics。自分自身のアクセスをデータから除外する設定方法がきちんと用意されています。本日はそちらをご紹介。

※なお今回紹介しているのは現時点(2011/03/24)での仕様に基づくもので、恐らく随時変更されますのでご注意ください。

フィルタの作成

特定のアクセスを除外するフィルタを作成します。管理画面を開くと、右下にフィルタマネージャーというリンクがありますので、そちらをクリックします。

するとフィルタの一覧が表示されますので、右上のフィルタの追加をクリックします。

ここから先は、IPアドレスが固定の場合と、動的な場合でやり方が分かれます。

IPアドレスが固定の場合

IPアドレスが固定の場合には、IPアドレスを指定してアクセスを除外することができます。上記手順で開いた設定画面で、以下のように設定します。

フィルタ名は、管理画面で認識するための任意の名称です。
フィルタの種類で、除外>IPアドレスからのトラフィック>右に等しいを選んで、その下の欄にIPアドレスを入力して保存。これで完了です。

IPアドレスが動的な場合

この場合、ブラウザのクッキーを使ってアクセスを除外します。設定画面で以下のように入力します。
※なおこの方法はCookieを使用するため、ブラウザでCookieがオンになっている必要があります。

フィルタ名は先ほどと同様にただの認識名です。フィルタの種類でカスタムを選んで、その下のラジオボタンは除外を選択。フィルタフィールドはユーザー定義を選びます。

その下のフィルタパターンには任意の文言を入れますが、これは後ほどクッキー設定用のHTMLの中に記述します。

ここまで設定したら保存すればアナリティクス側の設定は完了です。

次に、クッキー設定用のHTMLを作成します。
以下のようなソースでHTMLを作成し、任意の名前で保存します。

javascript:pageTracker._setVarには、先ほど管理画面で設定したフィルタパターンの値を。UA-XXXXXX-Xには今回指定するサイトのコード番号を入れてください。

<html><head><title>Set cookie</title></head>
<body onload="javascript:pageTracker._setVar('入力した任意の名称');">
<p><a href="/">サイトのトップ</a></p>
<script type="text/javascript">
var gaJsHost = (("https:" == document.location.protocol) ? "https://ssl." : "http://www.");
document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js' type='text/javascript'%3E%3C/script%3E"));
</script>
<script type="text/javascript">
try {
var pageTracker = _gat._getTracker("UA-XXXXXX-X");
} catch(err) {}
</script>
</body></html>

それを今回の対象サイトにアップして、ブラウザでこのファイルを開き、表示されているリンクを使ってサイトトップに遷移します。これで作業は完了です。

実はまだ設置したのみで、自分たちのアクセスがちゃんと除外されているのかは確認できていないのですが、方法としては上記で問題ないようです。参考になれば幸いです。