楽天のRMSを使ってみた

楽天へ出店するお店のカスタマイズの案件を受けまして、新しい管理画面になってからは初めて楽天のRMSを触ってみました。感想レベルにはなりますが、感じた点をぱらりぱらりと。

まずざっくり書いてしまうと、楽天の管理画面使いづらいです。会社のブログなので色々な事情を鑑みてどぎつい言葉を使うのは差し控えますが、まーーーー使いづらい。でも、それでも僕らは制作会社。楽天が存在する限り、その山に登れと言われる限り頑張らねばならんとです。そこで、ちょっとだけTIPSのようなものを。

コールセンターを活用する

コールセンターは、いわゆるサポートセンターのような感じです。RMSについて、具体的な操作法を電話口で教えてくれます。たぶん契約してる限り(今回の場合僕らは直接の契約会社ではないですが、それでも直接問い合わせで大丈夫のようです)何度でもかけほうだい。なので、わからないときはすぐにかけて聞いてみましょう。それが早いです。考えてもわからないくらいに、RMSについて、の迷宮は奥深いので、天の声に縋りましょう。

対応ブラウザの話

僕の場合はまず、管理画面のトップから先に進むことができませんでした。必ずエラーになるのです。コールセンターにかけてみると、なんと推奨ブラウザはIE6。その他一応の対応ブラウザとして挙げられたのが、IEだと7、FireFoxだと2.8のみ、Chromeに至っては対象外とのこと。

なぜエラーが起こるのか。RMSは全体的に処理も容量も重めで、特にRMSのトップ画面はものすごい長さです。それを読み込み終えないうちに次のページに遷移すると、それがエラーになってしまう仕様とのこと。そしてFireFoxの場合はその読み込みとレンダリングが劇的に遅いというか、相性が悪いとのこと。確かにFireFoxはその傾向がありますね。

で結局僕は最終的にChromeで作業していました。対応と謳われてはいませんが、動くには動きます。なのでmacの方にはChromeがおすすめです。FireFoxは劇的に重いので、やはりおすすめできません。ページを表示してFireBugを見るだけの使い方にするのが無難かと。

画像の取り扱いに気をつける

基本的に楽天は外部へリンクを張れません。画像等も全て一度楽天に上げてからそのURLを取得して手書きで入れていく、という作業が発生します。(現在はサイトを丸ごと上げるプランも存在するようですが、今回は除外)

アップする際、サーバー上でのファイル名は書き換えられます。任意に付けることもできるのですが付けないことをおすすめします。上書きでの画像の入れ替えが出来なくなる場合があるのです。同名ファイルを上書きできなくなってしまうので、それで何度か画像を上げなおしてパスも入れ替える、という作業が発生したことがありました。

また、画像ファイルはフォルダ分けできるのですが、画像を配置した後にその画像ファイルを改めてフォルダ分けしたりすると、当然リンクが切れます。それぞれベタなソースがアナログ管理されているイメージです。なので、画像管理は最初から計画的に行わないと痛い目を見ることとなります。

商品の取り扱いに気をつける

商品登録は基本的に全て個別に行い、様々な設定も商品単位で行えます。・・・というのは逆に言うと、何か変更がある場合にも一括して変更はできないということです。例えば特定のカテゴリの商品ページの見た目を微妙に変えたい場合、ベースとなるテンプレを設定し、それぞれの商品のテンプレを地味にこつこつと変更する羽目になります。

そこで作業手順としておすすめは、商品画面のレイアウト等はワイヤーフレームレベルで全て確定した上で、まずは全てのレイアウトパターンについて商品登録を行い、以後そのカテゴリの商品は最初に登録した商品情報をコピーしつつ行う、というやり方。そこに手戻りが発生しないようにしないと、恐ろしい工数が発生します。手戻りダメ!絶対!

さて商品登録・変更はCSVで一括して行うことも可能です。ところがそのサービスを利用するには別途オプション契約が必要です。月額1万円です。月額一万円です。大事なことなので二回言いました。タイプミスではありません。

売上の額と、作業工数を考えると微々たるものだと思う店舗さんもいらっしゃるかもしれませんが。簡単にはそのコストをかけられない店舗さんもいると思います。なので、回避策としてはやはり事前準備と、手戻りの発生を最小限に抑える工夫です。

なーんて書くと、なんだ結局は普段の業務と一緒じゃんって思われますよね。それ僕も思いました。そうですよね。なんでもまずはやってみようってのはよくないです。ご利用は計画的に。

すごくざっくりサワリだけとなりましたが、とりあえず今日はこの辺で。